こんにちは、ほわんです。
英語吹替版のアニメ「劇場版 呪術廻戦 0」を一緒に覗いてみましょう。
気になるフレーズをいくつかチョイスして、英語だったらどう表現されるか、みんな気になるところですよね。
日本語って、話の背景や人と人との関係性から、言葉のニュアンスを読み取ることが多いんです。だから、英語に訳す時には、文脈で察してる部分をどう明確にするかがポイントになるんですよ。
英語はストレートな言い方が基本で、伝えたいことをクリアにするためのシンプルでわかりやすい表現がよく使われます。この辺りを踏まえて、どんな英語表現が使用されているのか見ていきましょう。
目標
日本語と英語のセリフの違いを理解して、直訳を超えた自然な英語表現を身につけよう。
構成
- オリジナルの日本語版のセリフ
- 英語の吹き替え版のセリフ
- 英語吹き替え版のセリフ表現の解説
劇場版 呪術廻戦 0
JUJUTSU KAISEN 0
フレーズピックアップ
まあね。君と違って、私は優しいんだ。
Yes, they all were. I’m a kind person, unlike you, Satoru.
Yes
これは相手の質問やコメントに対する肯定の返答を示します。この一言で話し手が相手の述べたことを認めていることが分かります。
they all were
「were」はbe動詞の過去形で、複数の主体に関する述語です。「they all」は、話題となっている全ての人々や物を含んでおり、その全員が前述の状態や行為に該当していたことを示しています。
この文節は、前の発言や質問に対する具体的な回答を提供しており、確認や同意を表しています。
I’m a kind person
「I’m」は「I am」の短縮形で、自己紹介や自己表現に使われます。「a kind person」は話し手自身を優しい人物として説明しています。このフレーズは、話し手が自己の性格や行動についてポジティブな評価をしていることを示しています。
unlike you
「unlike」は比較の前置詞で、2つのものが異なる点を強調するために使われます。「you」という単語と組み合わせて、話し手が自身を相手と比較し、その違いを指摘しています。
この文節は、相手との間にある性質や行動の差異を示しており、間接的に相手が親切でないことを示唆しています。
Satoru
これは直接話しかけられている人物の名前です。名前を使うことで、発言がより個人的で直接的なものになり、話し手の感情や意図を強化しています。
あの二人を私にやられる前提で送り込んだな。乙骨の起爆剤として。
You sent those two assuming I’d defeat them, didn’t you, to set Okkotsu off?
You sent those two
このフレーズは、話し手が聞き手に向けて、特定の二人(”those two”)を送り込んだ行為を指摘しています。ここでの「send」は、物理的に人をどこかに向かわせる行為を意味しています。
assuming
「assuming」は仮定や想定を意味する接続詞で、続く行為や事象が特定の前提や期待に基づいていることを示します。
I’d defeat them
「I’d」は「I would」の短縮形で、仮定や条件を表すのに使われます。「defeat」は敗北させるという意味の動詞で、話し手がその二人を倒すことが予想されていた、
またはそのように計画されていたことを示しています。この部分は、聞き手が特定の結果を期待して行動したことを指摘しています。
didn’t you
これは付加疑問形で、話し手が述べた事実や行為に対する確認を求めています。この疑問は、話し手が自分の推測や解釈に自信を持っていることを示しており、聞き手にその正確性を確認させようとしています。
to set Okkotsu off
「to set someone off」は、特定の反応や行動を引き起こすことを意味します。この場合、「乙骨」という人物が何らかの形で反応し、おそらくは強い感情や行動を示すことが期待されていたことを示しています。
このフレーズは、聞き手の行為が「乙骨」を特定の状態に引き込むための計画的なものであったことを示唆しています。
そこは信用した。お前のような主義の人間は若い術師を理由もなく殺さないと。
I trusted you’d be yourself. Trusted that a man as principled as you wouldn’t kill off young sorcerers without a reason.
I trusted
「私は信じていた」という過去形で、過去における話し手の信頼や信念を示しています。ここでの信頼は、相手の本質や性格に対する深い理解と期待に基づいています。
you’d be yourself
「あなたが自分自身でいるだろう」という部分で、「you’d」は”you would”の短縮形であり、過去の期待や仮定を示しています。
「be yourself」は、相手がその本来の性格や信条に忠実であることを期待していることを意味します。
Trusted that
再び「信じていた」という過去形で、話し手の信頼や期待を示しています。この信頼は、次に述べられる具体的な行動や決断に関するものです。
a man as principled as you
「あなたのような原則を持った人」というフレーズで、相手が高い倫理観や原則に基づいて行動する人物であることを強調しています。
wouldn’t kill off young sorcerers without a reason
「理由もなく術師を殺すことはないだろう」という部分で、”wouldn’t”は”would not”の短縮形であり、過去の期待や仮定を表しています。
「kill off young sorcerers without a reason」という表現は、これからの術師を理由もなく害するような行為を、相手が行わないだろうという話し手の信頼を示しています。
信用か、まだ私にそんなものを残していたのか、これ、返してくれ。
You wanna talk about trust. I didn’t think I had any of that left in me after everything I’ve been through. Return this for me, will you?
You wanna talk about
「あなたは〜について話したいのか」という意味です。ここで「wanna」は「want to」の話し言葉で、相手が特定のトピック、この場合は「trust」(信頼)について話し合うことに興味があるかを尋ねています。
trust
「信頼」とは、他人に対する信頼感や安心感を意味し、人間関係の重要な要素の一つです。この文脈では、話し手が信頼に関する話題に何らかの感情や考えを持っていることを示唆しています。
I didn’t think
「私は思わなかった」と述べており、話し手が過去に何かを期待していなかったことを示しています。
I had any of that left in me
「私の中にそれが少しでも残っているとは思わなかった」という意味で、「that」は直前の「trust」を指しており、話し手が自分自身の中に今さら信頼を感じることができるとは思っていなかったことを示しています。
after everything I’ve been through
「私が経験してきた全てのことの後で」というフレーズで、話し手が困難な経験をしてきたことを示しています。これは、過去の出来事が話し手の信頼を持つ能力に大きな影響を与えたことを意味しています。
Return this for me
「これを私のために返してくれ」という頼み事です。話し手が相手に何か具体的な行動を求めています。
will you?
「してくれる?」という質問形式で、このフレーズは頼み事の後につけることで、相手にその行動をとってもらいたいという話し手の希望をより丁寧に伝えます。
小学校もお前の仕業だったのか
Was the elementary school your doing, too?
Was
これは過去形の「be」動詞で、話し手が過去のある出来事について問いかけていることを示しています。この使用法は、過去に何かが発生したかどうか、または過去に特定の状況が存在したかどうかを尋ねる際に使われます。
the elementary school
ここでは具体的な「小学校」を指していますが、この文脈ではその小学校で起こった何らかの出来事や状況を暗示している可能性があります。単に建物や場所を指しているのではなく、その場所に関連する特定の事象を示唆しています。
your doing
「あなたの仕業」というフレーズで、ここでの「doing」は、行為や行動、特に何かを引き起こしたり実行したりすることを意味しています。
話し手は、その出来事が相手によって引き起こされたかどうかを尋ねています。
too
この単語は「も」や「同様に」と訳され、話し手がすでに他の事象が相手の仕業であることを知っている、またはそう疑っていることを示しています。
つまり、話し手はこの小学校で起こった出来事もまた、相手が関与しているのではないかと尋ねているのです。
まあね
It was.
この短い表現「It was.」は、前の質問や述べられた事項に対する直接的で簡潔な肯定の返答です。この返答は、多くのことを含意していますが、非常にシンプルな構成で伝えられています。
It
この部分は、直前の質問や文脈で話された事柄を指します。具体的に何を指しているかは、その前の会話に依存しています。
この場合、”Was the elementary school your doing, too?”という質問に対する返答として用いられているので、「それ(小学校の件)は」のように解釈できます。
was
「was」は過去形のbe動詞で、ここでは過去の事象や状況に対して肯定的な返答を示しています。「それは(そうだった/私の仕業だった)」という意味になり、
話し手がその事象(この場合は小学校に関する何か)に責任がある、または関与していたことを認めています。
この表現のコンテクストによっては、認めることの重大さや、話し手が特定の行動や結果に対してどのような感情を持っているかに深い含意を持つことがあります。
この短い返答は、話し手が質問された事象に対して責任を持っていることを確認しているため、話し手がその事象に深く関わっていること、そしてそれに対するある種の認識や受け入れがあることを示唆しています。
文法的には、非常にシンプルな構造ですが、そのシンプルさが話し手の直接的な認識や責任の認め方を強調しています。また、質問に対する直接的な回答として、明確さと決定性を提供しています。
あきれたやつだ
I can’t believe you.
この表現「I can’t believe you.」は、話し手が相手の行動や言葉に対して強い疑念や失望を感じていることを示しています。具体的に見ていきましょう。
I
話し手自身を指します。「I」が主語として使われることで、この文は話し手の個人的な感情や反応に焦点を当てていることが明確になります。
can’t
「cannot」の短縮形で、「~できない」という意味を持ちます。この場合、話し手が「信じることができない」と表現しており、不可能性や能力の欠如ではなく、意志や選択に基づく不信の感情を示しています。
believe you
「あなたを信じる」というフレーズで、ここでの「believe」は、相手の言葉や行動に対する信頼や確信を意味します。
従って、全体としてこの表現は、話し手が相手に対して信頼を置くことができない、または相手の言葉や行動が信じられないほど驚きや不満を感じている状況を示しています。
何か言い残すことはあるか。
Tell me, do you have any last words?
この表現「Tell me, do you have any last words?」は、非常に深い含意を持っています。一見すると単純な質問のように見えますが、使用されている文脈や言葉には重要な意味が込められています。それぞれの部分を詳しく見てみましょう。
Tell me
「教えてください」というフレーズです。この表現は、話し手が聞き手に情報を提供するよう求めています。
この場合、非常に直接的な方法で相手に何かを伝えるよう要求しており、緊迫感や重要性を帯びた状況を示唆しています。
do you have
「あなたは持っていますか?」という形で、聞き手が何かを有しているかどうかを尋ねています。ここでは一般的な質問形式をとっており、相手に対する問いかけを行っています。
any last words?
「最後の言葉はありますか?」というフレーズで、「最後の言葉」とは、人が生命の終わりや重大な瞬間に残すメッセージや言葉を指します。
この表現は通常、人生の終わりや決定的な瞬間に向けた重要な発言を求める際に用いられ、深刻な決断や終焉を前にした状況を暗示しています。
この表現全体では、話し手が聞き手に対して、人生の終わりや重要な瞬間における最後のコメントや思いを述べる機会を提供していることを示しています。
文法的には、直接的な質問形式を採用することで、聞き手に対する明確な要求として機能しており、その状況の緊急性や重大性を強調しています。
このような表現は、特に決断が迫られている状況や、生命の終わりなど、重大な瞬間を前にして使用されることが多く、話し手と聞き手の間の深い感情的な交流を促すものです。
誰が何と言おうと、サルどもは嫌いだ。でも別に高専の連中まで憎かったわけじゃない。ただこの世界では、私は心の底から笑えなかった。
No matter what anyone tells you, I hate those monkeys. But I never held any hatred for those in Jujutsu high school. I couldn’t just wear a heartfelt smile while living in this world.
この表現は複数の感情や状況を示しており、話し手の個人的な感情や経験に深く関連しています。それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。
No matter what anyone tells you
「誰が何と言おうとも」というフレーズです。これは、他人の意見や言葉が話し手の感情や考えに影響を与えないことを示しています。
話し手は、他人の言葉に左右されず、自身の感情を持っていることを強調しています。
I hate those monkeys
「私はあのサルたちを憎んでいる」と話し手が明確に憎悪の感情を抱いている対象を指しています。「those monkeys」という表現は比喩的で、特定の集団や個人に対する強い嫌悪感を示しています。
But
この単語は、前述の内容とは対照的な情報を導入します。「しかし」という意味で、話し手が別の視点や感情を持っていることを示しています。
I never held any hatred for those in Jujutsu high school
「私は呪術高専の人々に対して決して憎しみを抱いていなかった」と述べています。ここでは、「決して…なかった」という形で過去の感情や態度を否定しており、特定の集団に対する憎悪がないことを強調しています。
I couldn’t just wear a heartfelt smile
「心からの笑顔を浮かべることができなかった」と述べており、話し手が真の幸福や満足を感じることができない状況を表しています。この部分は、内面の感情と外面の表現の間にギャップがあることを示唆しています。
while living in this world
「この世界で生きている間に」というフレーズで、話し手が直面している現実や社会的な状況に対する全般的な不満や挑戦を表しています。
全体として、この表現は話し手の複雑な感情や、特定の集団に対する憎悪と別の集団に対する憎悪の欠如、そして人生における真実の幸福を見つけることの難しさを示しています。
文法的には、比較、否定、そして能力の欠如を示す表現を通じて、話し手の感情的な状態と世界観を反映しています。
最後くらい呪いの言葉を吐けよ
at least you could do is hit me with some curses.
この表現「at least you could do is hit me with some curses.」は、話し手が相手に対して最低限期待している行動を示唆するとともに、その行動が何らかの形での「呪い」であることを明らかにしています。それぞれの部分について詳しく見ていきましょう。
at least
「少なくとも」というフレーズで、話し手が何かを求める際の最低限の期待を示しています。この表現は、相手に求めることがあるが、それが基本的なレベルであることを暗示しています。
you could do
「あなたができること」という意味です。このフレーズは可能性や能力に焦点を当てており、相手が行動を起こすことができる余地があることを示しています。「could」は、可能性のある選択肢や行動に対する柔軟性を示唆しています。
is hit me with some curses
私に何か呪いをかけること」という意味です。「hit me with」は比喩的な表現で、直接的な影響や攻撃を受けることを意味します。「some curses」というフレーズは、文字通りに呪いを示しています。
まとめ
英語吹き替え版のセリフ、日本語版と比べてちょっと違ったニュアンスが加わってることに気づいたでしょうか?
日本語だとあんまり細かく言わないことも、英語ではしっかりと伝えなきゃいけない時があるんです。
でもね、英語ネイティブの人たちのようにそういう表現がパッと出てくるわけじゃないかも。英語を学んでる人には、これが結構新鮮な発見だったりするんです。
日々の生活でメディアに触れることで、自分の英語の表現力をぐんと広げられます。一緒に英語の感覚、掴んでいきましょう。
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