こんにちは、ほわんです。
英語吹替版のアニメ「葬送のフリーレン 第25話 致命的な隙」を一緒に覗いてみましょう。
気になるフレーズをいくつかチョイスして、英語だったらどう表現されるか、みんな気になるところですよね。
日本語って、話の背景や人と人との関係性から、言葉のニュアンスを読み取ることが多いんです。だから、英語に訳す時には、文脈で察してる部分をどう明確にするかがポイントになるんですよ。
英語はストレートな言い方が基本で、伝えたいことをクリアにするためのシンプルでわかりやすい表現がよく使われます。この辺りを踏まえて、どんな英語表現が使用されているのか見ていきましょう。
目標
日本語と英語のセリフの違いを理解して、直訳を超えた自然な英語表現を身につけよう。
構成
- オリジナルの日本語版のセリフ
- 英語の吹き替え版のセリフ
- 英語吹き替え版のセリフ表現の解説
葬送のフリーレン 第25話 致命的な隙
Frieren: Beyond Journey’s End E25 – A Fatal Vulnerability
フレーズピックアップ
こちらの魔力探知の結果と一致する。本体は扉の向こう側だ。だがあの扉には強力な封印が施されている。
That aligns with what our mana detection is revealed, which brings us back to the issue of the door. It’s shut fast with an incredible sealing spell mightier than most I’ve seen.
That aligns with what our mana detection is revealed
この表現は、「それは我々のマナ検出が明らかにしたことと一致している」という意味です。ここでの「aligns」(現在形)は、現在の事実や状態を示し、
何かが現時点で他の事柄と一致していることを表します。「is revealed」は受動態の現在形で、「明らかにされている」という意味で、何かが過去に明らかにされ、その結果が現在も続いている状況を示しています。
which brings us back to the issue of the door
「which」は先行する内容(マナ検出の結果と一致する事実)に基づいて新たな事象を導く接続詞です。
「brings us back」は現在形で、過去に議論されたり考えられたりした特定のトピック(この場合は「the door」の問題)への回帰を示します。この表現は、議論の流れを以前のポイントに戻す動作を表しています。
It’s shut fast with an incredible sealing spell
「It’s shut fast」は「それはしっかりと閉じられている」という意味で、ここでの「is」はbe動詞の現在形で、現在の状態を示します。
「with an incredible sealing spell」は、その閉じられた状態がどのように達成されたか(非常に強力な封印の呪文によって)を説明しています。
「incredible」は強調のために使われ、封印の呪文の非凡さや強さを表しています。
mightier than most I’ve seen
このフレーズは、「私が見たものの中で最も強力な」と比較していることを表します。「mightier」は「より強力な」という形容詞の比較級で、何かが多くの他のものよりも強力であることを示します。
「I’ve seen」は現在完了時制で、「私が見てきた」という意味です。現在完了は過去のある時点から現在までの期間にわたる経験や行動を示すために使用され、話者が過去に見たものと現在見ている封印の呪文を比較しています。
それは私も確認している。私の複製体の仕業だね。命がけで宝物庫の扉を閉じる魔法。民間魔法の中でもトップクラスの封印魔法だよ。
I can confirm the seal is quite the puzzle. And almost certainly my replica’s work. It’s a spell that shuts the door of a treasure vault at the risk of your life. One of the highest rated sealing spells in the world of folk magic.
I can confirm the seal is quite the puzzle
話者が何かを確認し、それが非常に複雑であることを示しています。この場合、「puzzle」という言葉は、直訳で「パズル」ですが、転じて「難解な問題」という意味になります。
従って、この表現は、話者が特定のシール(封印)が非常に複雑で理解や解明が困難であることを確認していると解釈できます。
And almost certainly my replica’s work
主語としての自己とそのレプリカ(複製体)に焦点を当て、後者が行う仕事や作業についてほぼ間違いなくという確信を示しています。
ここでの「almost certainly」は、確実性の高さを強調し、
「my replica’s work」という部分は、レプリカ(複製体)がオリジナル(ここでは話者自身)の仕事を同等またはそれに近いレベルでこなすことができるという自信または期待を含んでいます。
同時に、この表現は、レプリカによる作業の結果や品質に対する確信を示しつつも、その確信が絶対的ではない、わずかな不確実性や予測不可能性を認めている点に注意が必要です。
話者はレプリカの能力を信じていますが、100%の確信ではなく、「ほぼ間違いなく」という表現を用いることで、微細な疑問の余地を残しています。
このようなニュアンスは、人間の複製や代理に対する複雑な感情や、テクノロジーに対する楽観と慎重さのバランスを示唆しているかもしれません。
It’s a spell that shuts the door of a treasure vault at the risk of your life
話者が述べている魔法や呪文が、命の危険を冒してでも宝の保管庫の扉を閉じるものであることを説明しています。
この表現では、「at the risk of your life」というフレーズが特に重要で、非常に高いリスクを伴う行為であることを強調しています。
One of the highest rated sealing spells in the world of folk magic
その呪文が民間魔法の世界において最も高く評価されている封印呪文の一つであることを述べています。
「highest rated」という言葉は、その品質や効果が他と比べて非常に高い評価を受けていることを示しています。
あの扉は術者が死ぬまで開くことはない。扉を避けて壁を破るという方法もあるけど、多分それも対処済みだろうね。
That door will not open until the caster is dead. The simplest option would be to ignore the door and break down the wall. I have to assume they accounted for that.
That door will not open until the caster is dead
ある扉が開かない条件として「caster」が亡くなることが必要であると述べています。ここでの「caster」は魔法を使う人物を指しています。
この表現は特定の条件が満たされるまで、ある行動が制限される状況を描写しています。
The simplest option would be to ignore the door and break down the wall
直接的な問題解決を避け、より単純な解決策を模索する様子が示されています。つまり、制約に直面した際に、代替的な方法を検討する柔軟性が示唆されています。
「ignore the door」と「break down the wall」は、直面する問題を回避し、別の方法で目的を達成しようとする姿勢を表しています。
I have to assume they accounted for that
話者が既に考慮されているであろう対策や計画について言及しています。ここでの「they」とは、扉や壁を設計した人々や、何らかの仕組みを考えた者を指し、話者は相手がさまざまな対応策を予測していることを示しています。
この表現は、戦略的な思考と予測、さらには相手の計画や意図を読み解こうとする試みを反映しています。
この文脈での「accounted for」は、予測する、考慮する、準備するという意味で使われています。特定の状況や可能性を予め考えており、その上での対応策や計画を準備していることを示しています。
例えば、壁を壊すという行動が考えられるため、それに対して何らかの対策を講じているという想定が含まれています。「accounted for」を用いることで、あらゆる可能性や結果を前もって考慮し、対応している状態を表しています。
全体として、この一連の表現は、挑戦や制約に対する創造的かつ戦略的なアプローチの重要性を強調しており、問題解決にあたっては、直接的な方法だけでなく、代替的な方法や相手の計画を考慮する必要があることを示唆しています。
どちらにせよシュピーゲルを叩くには、あの複製体は倒さねばならんということか。倒すなら急いだ方がいいぜ。
Talk, doors and seals. I’m more concerned with the overpowered doppelganger that still stands between us and the Spiegel. If we want a fair shot at it, we should hurry.
Talk, doors and seals
文字通りの会話やドア、封印など、直面している様々な障害や課題を列挙しています。ここで挙げられている要素は、目の前の問題を解決するために乗り越えるべき障壁やステップを象徴していると考えられます。
この表現は、状況の多面性や複雑さを簡潔に伝えることで、聞き手に対して現在の課題の範囲を理解させようとしています。
I’m more concerned with the overpowered doppelganger that still stands between us and the Spiegel
話者が最も懸念している障害について具体的に言及しています。この「overpowered doppelganger」とは、通常よりもはるかに強力な能力を持つ、
主体と敵対する二重の存在を指しており、話者と目的(ここでは「the Spiegel」)との間に立ちはだかる最大の障壁として位置付けられています。
ここでの「overpowered」は、その強大さを強調しており、話者とその仲間にとって非常に深刻な脅威であることを示しています。
この文脈での「doppelganger」は、主体と同じように見えるが、圧倒的な力を持っており、主体とその目標(この場合は「the Spiegel」)の間に立ちはだかる敵対する存在を指しています。
伝統的に、ドッペルゲンガーは個人の見た目の複製や分身とされ、しばしば不吉な出来事や運命の予兆と結びつけられます。
しかし、この文脈では、単に外見が似ているというよりも、その存在が非常に強力で、話者とその目的を達成することを妨げる重要な障害として描かれています。
したがって、「doppelganger」は、話者たちにとって直接的な脅威を表す、超自然的または非常に強力な敵の象徴として使われています。
if we want a fair shot at it, we should hurry
状況に対処するための行動の緊急性を訴えています。ここでの「a fair shot at it」は、成功するための公平な機会または十分なチャンスを意味し、
それを実現するためには迅速な行動が必要であると話者は考えています。この文の流れは、挑戦や障壁に直面しているにもかかわらず、
目的を達成するための機会がまだあるという希望を示しつつ、そのためには即座に行動を起こす必要があるという緊迫感を伝えています。
全体として、この表現は現在直面している複数の障害と、特に重要で緊急性が高いと考えられる特定の問題に焦点を当て、その解決のために迅速な行動を促しています。
どういうことだ。シュピーゲルは、ダンジョンの中にいるやつ全員の複製体を作り出す。
And why might that be? As you’ve witnessed the Spiegel guards itself by creating copies of those within the dungeon.
And why might that be?
話者が聞き手に対して、「If we want a fair shot at it, we should hurry.」に対しての考えや推測を求めていることを示しています。
ここでの「might」は、確実性よりも可能性や推測を表す表現であり、聞き手に対して開かれた質問を投げかけ、考える余地を与えています。
このような問いかけは、対話や議論を促すことを目的としており、話者が聞き手の意見や解釈に興味を持っていることを示しています。
As you’ve witnessed the Spiegel guards itself by creating copies of those within the dungeon
話者が「Spiegel」という対象が自己を守るために特定の手法を用いていることを説明しています。ここでの「guards itself by creating copies of those within the dungeon」という表現は、
Spiegelがダンジョン内の人々や存在のコピーを作り出すことによって自身を保護する機構を持っていることを示しています。
この文脈での「witnessed」は、聞き手が直接その現象を見たり経験したりしたことを前提としており、話者はその共有された経験を基に情報を提供しています。
全体として、この表現は、ある特異な防御メカニズムに関する事実を共有し、その理由や背景について考察を促すことで、聞き手の理解や興味を引き出そうとする意図が感じられます。
また、Spiegelが持つ独特の防衛戦略を明らかにすることで、その存在の複雑さや聞き手との関わり合いの深さを示唆しています。
その複製体は時間とともに最深部に集まってくるっていう習性がある。
As time passes by, they slowly begin to trickle down to the bottom of the labyrinth to protect it.
As time passes by
時間が流れるにつれて何らかの変化が起こることを示しています。このフレーズは、単に時間が経過するという事実を述べるだけでなく、その経過が後続の事象にとって重要な要因であることを暗示しています。
they slowly begin to trickle down to the bottom of the labyrinth
具体的な変化の様子を描写しています。「trickle down」という言葉の選択は、その動きが急ではなく、少しずつ、ゆっくりと進行することを強調しています。
本来「trickle down」は、液体が非常に細い流れでゆっくりと流れる、あるいは徐々に落ちていく動きを指します。
また、この動きが「the bottom of the labyrinth」という特定の目的地に向けられていることが明らかにされています。
この表現は、迷宮の最深部への移動が意図的であり、徐々にでも確実に進行していることを示しています。
to protect it
この全体の行動が持つ目的を明らかにします。ここでの「it」は「the labyrinth」を指しており、その最深部に向かう移動が保護や守りという目的を持っていることを示しています。
つまり、この表現全体は、時間の経過と共に、何者かや何かが迷宮の最も重要な部分を守るためにゆっくりと位置を変える様子を描いています。
この表現は、迷宮やその守り手が持つ戦略的な動きと時間に対する意識を示し、その保護の方法が慎重かつ計画的であることを強調しています。
時間が重要な役割を果たし、その流れの中で徐々に進行する行動が迷宮の保護に不可欠であるというニュアンスが含まれています。
まとめ
英語吹き替え版のセリフ、日本語版と比べてちょっと違ったニュアンスが加わってることに気づいたでしょうか?
日本語だとあんまり細かく言わないことも、英語ではしっかりと伝えなきゃいけない時があるんです。
でもね、英語ネイティブの人たちのようにそういう表現がパッと出てくるわけじゃないかも。英語を学んでる人には、これが結構新鮮な発見だったりするんです。
日々の生活でメディアに触れることで、自分の英語の表現力をぐんと広げられます。一緒に英語の感覚、掴んでいきましょう。
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