こんにちは、ほわんです。
英語吹替版のアニメ「葬送のフリーレン 第24話 完璧な複製体」を一緒に覗いてみましょう。
気になるフレーズをいくつかチョイスして、英語だったらどう表現されるか、みんな気になるところですよね。
日本語って、話の背景や人と人との関係性から、言葉のニュアンスを読み取ることが多いんです。だから、英語に訳す時には、文脈で察してる部分をどう明確にするかがポイントになるんですよ。
英語はストレートな言い方が基本で、伝えたいことをクリアにするためのシンプルでわかりやすい表現がよく使われます。この辺りを踏まえて、どんな英語表現が使用されているのか見ていきましょう。
目標
日本語と英語のセリフの違いを理解して、直訳を超えた自然な英語表現を身につけよう。
構成
- オリジナルの日本語版のセリフ
- 英語の吹き替え版のセリフ
- 英語吹き替え版のセリフ表現の解説
葬送のフリーレン 第24話 完璧な複製体
Frieren: Beyond Journey’s End E24 – Perfect Replicas
フレーズピックアップ
まさかこんなものがいるだなんてね
I can’t say I expected to encounter such handsome opponents.
I can’t say
「I can’t say」は、直訳すると「言えない」となりますが、ここでは「予想していなかった」「期待していなかった」という意味で使われています。
日本語では「思わなかった」「予想外」と表現されることが多いです。この表現が使われることで、話者が何らかの予想や期待をしていたこと、そしてその予想や期待が覆されたことが伝わります。
expected
「expected」は、「予想した」「期待した」という意味ですが、この文脈では「I can’t say」に続いて使われることで、話者が対戦相手についてある程度の予想をしていたけれど、
実際はそれとは異なる状況に直面したことを示しています。この表現により、話者が経験した予想外の事態の驚きや新鮮さが強調されます。
encounter
「encounter」は「遭遇する」「出会う」という意味で、日常的な出会いよりも、予期せぬ、または特別な状況や出来事に使われることが多い表現です。
この単語を使用することで、話者が対戦相手との出会いを特別なもの、予期せぬものとして捉えていることが伺えます。
such handsome opponents
「such handsome opponents」は直訳すると「そのようなハンサムな対戦相手」となりますが、この文脈では単に外見の良さを褒めているだけでなく、
相手の能力や魅力を含めた広い意味での「魅力的な」「立派な」対戦相手を意味しています。この表現を使うことで、話者が対戦相手に対して敬意を表していること、またそれが予想外であったことが強調されます。
総じて、この文は予想外の状況に遭遇した際の驚きや感嘆、そして対戦相手への敬意や評価の高さを表現しています。それぞれの表現がこの文の全体的なニュアンスを構成しており、話者の体験した状況の特別さや感情の豊かさを伝えています。
あれも対処できるのか。
I wonder, can our group handle her?
I wonder
「I wonder」は直訳すると「私は不思議に思う」または「私は疑問に思う」となりますが、この文脈では「私は考える」「どうかな」という意味で使われています。
この表現は、話者がある事象に対して確信が持てず、考えを巡らせている様子を示します。日本語では「〜かな」という感じで表現されることが多いです。このフレーズにより、話者が内心で抱える疑問や不安を表現しています。
can our group handle
「can our group handle」は「私たちのグループは対処できるか」という意味になります。「can」は能力や可能性を問う助動詞で、「handle」は「対処する」「扱う」という意味があります。
このフレーズは、自分たちのグループが特定の課題や人物に対して適切に対応できるかどうかについての不確かさを示しています。文脈上、自分たちの能力や対処法に対する自信の欠如またはそれに関する評価を探る意味合いがあります。
her
「her」はこの文脈では具体的な女性を指し、「フリーレンの複製体」のことです。
この表現全体では、グループが直面しているであろう挑戦や課題に対する不確かさ、自問自答、そしてその課題を具体化する「彼女」への対処能力についての考察が行われています。話者は、内面的な疑問を投げかけることで、グループの能力やその状況に対する評価を探っているのです。
一つだけ言えるのは、これが試験でなかったらわしはとうに瓶を割っておる。
There’s only one thing I know for sure, If this weren’t a trial, I would have shattered my bottle and retreated a long time ago.
There’s only one thing I know for sure
このフレーズは、「確かに知っていることが一つだけある」という意味です。話者が不確実性や不確かな状況の中で、唯一確信していること、または明確に理解していることがあると強調しています。
この表現を通じて、不確かな状況や多くの未知数の中でも、話者にとって重要な核心的な真実や信念があることを示しています。日本語では、「一つだけ確かなことがある」といった感じで表現されます。
If this weren’t a trial
「もしこれが試練でなかったら」という意味のこの部分は、仮定法を使っています。仮定法は、実際とは異なる仮想的な状況を示すために用いられます。このフレーズは、現在の状況を試練と見なしており、それが試練でなければ異なる行動をとっていたであろうと話者が考えていることを示しています。
つまり、現在直面している挑戦や困難がなければ、話者は既にあきらめていたかもしれないということを暗示しています。
I would have shattered my bottle and retreated a long time ago
「私はずっと前に私のボトルを粉々にして退却していたであろう」というこの部分は、話者が試練でなければ、早期に諦めまたは撤退していたであろうという意志や決意を表しています。
つまり、試練でなければ自分は簡単に諦めていたかもしれないが、それを乗り越えるために耐え忍んでいるという強い意志を示しています。
この文全体を通して、話者は現在直面している困難や試練について語っています。それは大変なものであり、もし試練でなければ早くに諦めていたかもしれないが、その試練に立ち向かうことで強い意志や決意を持っていることを示しています。
話者は、この試練を乗り越えることの重要性を認識しており、それが唯一確かなこととして心に留めています。
よく観察しているね。そうだね、死んじゃうかも
You are getting to know me well. I think you’re right. I would keel over.
You are getting to know me well.
この表現は、話者が相手によってより深く理解されていることを認めています。「getting to know」は進行形を用いているため、この理解や知識が徐々に進んでいる過程であることを示しています。
これは、関係の発展や相手に対する信頼の増加を暗示しています。日本語では「私をよく理解してきているね」というニュアンスになります。
I think you’re right.
「I think you’re right.」は、話者が相手の意見や判断に同意していることを示します。「think」を使うことで、この同意が単なる感情的な反応ではなく、話者の考えや判断を経ていることがわかります。日本語で「その通りだと思うよ」と表現されます。
この部分は、相手の理解が正確であることを認めると同時に、話者と相手との間にある共感や合意のレベルを強調しています。
I would keel over.
「I would keel over.」は、比喩的な表現で、文字通りには「倒れる」「気絶する」という意味ですが、ここでは過剰な感情や反応、あるいは圧倒されるほどの驚きや衝撃を経験する状況を軽妙に表現しています。
この文脈では、話者がもし相手の言う通りの状況になったら、極端な反応を示すと言っていることになります。日本語では「本当にそうなったら、倒れてしまうよ」という感じで伝わります。
この表現は、話者が自身の限界や反応を自嘲的またはユーモラスに認めていることを示しており、相手との会話において親密さや快活さを加えています。
総じて、この文は、関係の深まり、相互の理解と同意、そして自己認識のユーモアを通じて、会話の軽やかさと相手との絆の強さを示しています。それぞれの表現が、会話の流れの中で自然な理解と快活な交流を促しています。
ひどい出血だ。
That’s an awful lot of blood.
That’s
「That’s」は「それは」という意味で、ここでは目の前にある状況や対象を指しています。この短縮形は、「That is」と同じ意味で、文脈上、目撃したものや経験している事象に対する直接的なコメントや評価を導入しています。
日本語では「それは」と直訳されますが、話し手が特定の状況や物事を指し示して反応していることを表します。
an awful lot of
「an awful lot of」は「非常に多くの」という意味で、ここでは目の前にある血の量が通常よりも遥かに多いことを示しています。「awful」は本来「恐ろしい」や「ひどい」という意味ですが、この表現の中では強調のために使われており、
「非常に」という意味で解釈されます。「lot of」は多量を意味するフレーズです。この組み合わせにより、見たものの異常なほどの多さや過剰さを強調しています。日本語では「すごくたくさんの」という形で表現されます。
blood
「blood」は「血」という意味です。この単語自体には特に複雑な文法的機能はありませんが、文脈によって多くの感情や反応を引き起こすことがあります。血は生命や健康、または傷害や暴力といったものを連想させるため、この文脈では血の量が非常に多いことによって驚きや恐怖、心配などの感情を引き起こす可能性があります。
この表現全体では、目の前にある血の量が通常とはかけ離れて多いことに対する強い驚きや衝撃を示しています。話し手がこの状況をどのように受け止め、どのような感情を抱いているかについての手がかりを提供しています。
このままじゃ長くないよ
Keep sitting around and you’ll be dried up before you know it.
Keep sitting around
この文脈では、「何もせずにじっとしている」という直接的な意味を超え、「出血しているにも関わらず、必要な措置を取らずにじっとしている」という状況を示唆しています。つまり、緊急性が高く、行動を起こす必要がある状況において、適切な対応を怠っていることへの警告となります。
you’ll be dried up
出血が激しいという背景では、「干からびる」という表現は文字通りの意味に近く解釈されます。つまり、出血によって体内の血液が失われ、その結果として身体が機能しなくなる(極端な脱水症状や血液量不足によるショック状態)というリスクを指しています。これは、出血を放置すれば生命を脅かす状態になりかねないという強い警告です。
before you know it
「気づかないうちに」というこのフレーズは、出血による危険が予想よりもずっと速く進行する可能性があることを示しています。緊急性と迅速な対応の必要性を強調し、出血が重大な結果を招く前に行動を起こすよう促しています。
このように、出血が激しいという背景を考慮に入れると、「Keep sitting around and you’ll be dried up before you know it.」は、身体的な危険や健康への直接的な脅威に対して即座に行動を起こすよう警告する、はるかに具体的で緊急性の高いメッセージとなります。
まとめ
英語吹き替え版のセリフ、日本語版と比べてちょっと違ったニュアンスが加わってることに気づいたでしょうか?
日本語だとあんまり細かく言わないことも、英語ではしっかりと伝えなきゃいけない時があるんです。
でもね、英語ネイティブの人たちのようにそういう表現がパッと出てくるわけじゃないかも。英語を学んでる人には、これが結構新鮮な発見だったりするんです。
日々の生活でメディアに触れることで、自分の英語の表現力をぐんと広げられます。一緒に英語の感覚、掴んでいきましょう。
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