こんにちは、ほわんです。
英語吹替版のアニメ「葬送のフリーレン 第26話 魔法の高み」を一緒に覗いてみましょう。
気になるフレーズをいくつかチョイスして、英語だったらどう表現されるか、みんな気になるところですよね。
日本語って、話の背景や人と人との関係性から、言葉のニュアンスを読み取ることが多いんです。だから、英語に訳す時には、文脈で察してる部分をどう明確にするかがポイントになるんですよ。
英語はストレートな言い方が基本で、伝えたいことをクリアにするためのシンプルでわかりやすい表現がよく使われます。この辺りを踏まえて、どんな英語表現が使用されているのか見ていきましょう。
目標
日本語と英語のセリフの違いを理解して、直訳を超えた自然な英語表現を身につけよう。
構成
- オリジナルの日本語版のセリフ
- 英語の吹き替え版のセリフ
- 英語吹き替え版のセリフ表現の解説
葬送のフリーレン 第26話 魔法の高み
Frieren: Beyond Journey’s End E26 – The Height of Magic
フレーズピックアップ
お前を殺すものがいるとすればそれは魔王か人間の魔法使いだ。
If anyone cuts your long life short, it will be the Demon King himself or it will be a human mage.
If anyone cuts your long life short
「もし誰かがあなたの長い人生を短くするとしたら」という条件を提示しており、ある種の運命や予言のニュアンスを感じさせます。
ここでの「cuts … short」という表現は、文字通りには「短く切る」または「中断する」という意味ですが、人生や寿命を短くする、つまり命を奪うという重い意味を持っています。
it will be the Demon King himself or it will be a human mage
その行為を行う可能性があるのは「魔王自身、または人間の魔法使い」と特定しています。
条件文「If」の使用は、ある特定の状況下でのみ起こり得る事態を示唆し、その結果として挙げられる二つの可能性は、物語の中での重要な選択肢や対立を示唆しているのです。
想定の範囲内だね。ここから先は消耗戦だ。
Things are unfolding as expected. From here on out, it’s a battle of attrition.
Things are unfolding as expected.
物事が予想通りに進んでいるという意味を持ちます。ここでの「unfolding」という単語は、状況や出来事が徐々に明らかになり、展開していく様子を示しています。
この表現には、計画や予測が正確であったという自信や満足感が含まれており、特に計画通りに物事が進むことの重要性を強調する場合に使われます。
「as expected」は副詞句で、主に文や節の最後に位置して、述べられた事象や行動が予測や予期した通りであることを示します。
「as」は比較を示す前置詞であり、「expected」は「expect」の過去分詞形です。
この表現全体で、「予期されていた通りに」という意味になります。この副詞句は、文の主要な動作や状態が、話者や書き手、または一般的な期待に沿っていることを強調するために使用されます。
From here on out, it’s a battle of attrition.
ここから先は持久戦であるという意味です。「battle of attrition」は、相手を疲弊させることによって勝利を目指す戦いの戦術を指します。
この表現には、これからの段階では忍耐が必要であり、簡単に勝ち取れる状況ではなく、時間との戦いであり、持続力が試されることを示唆しています。ここでは、長期戦における粘り強さや耐久力の重要性が強調されています。
「from here on out」も副詞句ですが、こちらは時間に関する状況を示すために用います。直訳すると「ここから先は」という意味になり、これからの全ての時間、つまり話されている瞬間から未来にかけての期間を指します。
「from」は起点を示す前置詞、「here」は「この場所」または比喩的に「この状況」を指し、「on out」は「先へと続く」という意味の表現で、時間の流れを示しています。
この表現は、特定の時点を境にして事態が変わること、または新たな段階が始まることを示す際に使用されます。
足を引っ張るなよ。こっちのセリフだ。
Try not to hold me back. Same goes for you, old man.
Try not to hold me back.
相手に自分の進行や発展を妨げないようにという願い、または警告を含んでいます。「Try not to」というフレーズは、相手に特定の行動を避けるように努めることを求めています。
ここでの「hold me back」という動詞句は、進歩を遅らせる、成長を妨げるという意味を持ち、個人の可能性や成功への障害となる行為を指しています。
Same goes for you, old man.
先ほどのメッセージが「old man」にも当てはまることを示しています。「Same goes for」というフレーズは、「あなたにも同じことが当てはまる」と言う時に使われ、
既に述べた事柄や条件が別の対象や人にも適用されることを明確にします。「old man」という言葉は、直接的に年配の男性を指す場合もありますが、
ここでは親しみを込めた呼びかけや、時にはやや皮肉を含む愛称として使われることがあります。
混戦になると勝ち目はない。複製体がここに集結する前に分散して足止めを図るぞ。
If we’re forced into a melee, we’ll certainly lose. So our strategy is the classic divide and conquer. We stop them before they can gather here.
if we’re forced into a melee, we’ll certainly lose.
もし接近戦に巻き込まれる状況になったら、確実に負けるだろうという意味を持っています。「If」で始まるこの条件節は、特定の状況が起こる可能性について述べており、
「we’re forced into a melee」という部分で、その状況が接近戦、つまり直接的な肉弾戦に巻き込まれることを指しています。この表現では、「certainly lose」と強調しており、
その結果に自信があることを示しています。ここには、接近戦の望ましくない性質や、それによる確実な敗北への恐れが込められています。
So our strategy is the classic divide and conquer.
だからこそ我々の戦略は古典的な「分割して征服する」というものだ、と述べています。
「So」は結果を導く接続詞で、前述の状況を踏まえた上での結論や対策を示しています。
「the classic divide and conquer」は、敵を小さなグループに分けて個別に対処し、その結果として全体を制するという戦術を指します。この表現は、直接対決を避ける賢明なアプローチを取ることの重要性を強調しています。
「divide and conquer」(分割統治)は、もともとは軍事戦略や政治学の用語として使われてきましたが、現在ではより広い文脈で一般的に用いられています。
この戦略は、大きな問題や困難な状況をより小さく、扱いやすい部分に分割し、それぞれを個別に解決または征服することで、全体を制御するという考え方に基づいています。
We stop them before they can gather here
敵がここに集結する前に彼らを止める、という具体的な行動計画を述べています。「before」を用いた時点を指定する副詞節は、戦略の実行タイミングを明確にしており、
敵の動きを先読みし、効果的な行動をとることの重要性を示しています。この文では、積極的に敵の計画を阻止し、主導権を握るための意志と戦略が表現されています。
苦手な相手を教えあっただろ。自分にとっても苦手な相手は複製体にとっても苦手な相手だ。話合い連携できることがわしらの利点だ。
We’ve gone over our weakest matchups. The person you’d least like to face in battle will be the one best equipped to defeat your replica. And remember, unlike the enemy we can communicate and work together.
We’ve gone over our weakest matchups.
「私たちは最も苦手な対戦相手について検討しました」という意味です。ここでの「gone over」は、詳細に検討または確認するという意味の句動詞であり、
「our weakest matchups」という部分では、自分たちが最も不利となる対戦の組み合わせや相手について言及しています。
この表現には、準備や計画を入念に行う態度が反映されており、戦略的な弱点を認識し、それに対処することの重要性を示唆しています。
The person you’d least like to face in battle will be the one best equipped to defeat your replica.
「戦いで最も対峙したくない人物が、あなたのレプリカを倒すのに最適な装備を持っている人物である」という意味です。
「you’d least like to face in battle」は条件節で、戦いの中で最も遭遇したくない相手について述べており、
「will be the one best equipped to defeat your replica」はそのような相手が、あなたの代わり(レプリカ)を倒すのに最も適している装備や能力を持っているという結論を示しています。
この表現には、予期せぬ挑戦や困難な状況に対する準備の必要性、そして最も困難な相手が実は自分の弱点を克服する鍵である可能性を示唆する深い意味が込められています。
And remember, unlike the enemy, we can communicate and work together.
「そして覚えておいてください、敵とは違い、私たちはコミュニケーションを取り、協力して働くことができます」と述べています。
「unlike the enemy」は、敵とは異なる私たちの優位性を強調しており、「we can communicate and work together」は私たちが持つコミュニケーションと協調の能力を指しています。
この表現は、団結力と協力の重要性、そしてそれが成功への鍵であるという信念を強調しています。この部分は、チームワークの価値と共同作業の力を伝えることで、集団の内部の結束を促すメッセージとなっています。
でもいい気分じゃねえな。
but I can’t say I enjoyed that.
but I can’t say I enjoyed that.
「しかし、それを楽しんだとは言えない」という意味を持ちます。「
but」は対比を示す接続詞で、前に述べられた内容と異なる、またはそれに反対する情報を導入します。
「I can’t say」は、「〜と言うことはできない」というフレーズで、話者が特定の感情や意見を持っていることを否定的に表現しています。
「I enjoyed that」は直接的に「それを楽しんだ」という意味ですが、「can’t say」によって否定されているため、実際には楽しんでいないことを示しています。
この表現全体には、期待や希望と異なる結果に対する失望や不満が込められています。話者が何かの経験をしたものの、その経験が楽しいものではなかったという感情を伝えており、その経験に対する否定的な評価や感想を表明しています。
ここでの文法的な構造は、比較的控えめながらも直接的な方法で、個人の感情や意見を表現するのに使用されています。
奇襲?
An ambush?
An ambush?
状況や出来事が突然かつ予期せずに起こったとき、または何か計画されていないことが発生した際に使用されることがあります。
ここでの「An ambush」という言葉は、軍事的な背景から来ており、敵に対して秘密裏に仕掛けられる突然の攻撃を意味しますが、
日常会話では比喩的に用いられることがあり、計画や予期していない状況や問題に直面した時の驚きや困惑を表現するのに使われます。
お前も瓶を割れ。引き際が分からない程が気じゃないだろう。試験は三年後もある。
You should break your bottle, too. You are old enough to know when it’s time to quit. Just three years to the next test.
You should break your bottle, too.
話者が相手に対して何か特定の行動を取るべきだと助言または推奨しています。「break your bottle」という表現は、直接的に物理的なボトルを壊すことを意味します。
この場合、「too」という単語が加わることで、話者自身や他の誰かが既にその行動を取ったこと、または同様の変化を経験したことを示唆しています。
You are old enough to know when it’s time to quit.
相手が何かを辞めるべき時期を判断するのに十分な年齢や経験を持っていると話者が指摘しています。「old enough to know」は、年齢や経験に基づく判断力や知恵を持っていることを示し、
「when it’s time to quit」は何かを止める、あるいは辞める適切な時期を指します。この表現は、相手に対する信頼や尊敬の念を表しつつ、ある行動を取るべき時が来ていることを優しく示唆しています。
Just three years to the next test.
次の試験まであと3年あることを述べており、時間の経過や将来のイベントに対する準備の必要性を示唆しています。
この文脈では、相手に何かを辞めるべき時期が来ているというメッセージと組み合わせることで、残された時間を最大限に活用し、次の試験や挑戦に向けて準備をすることの重要性を強調しています。
間に合わなかったか。だがわしが加勢したところで結果は同じだっただろう。背中を向けているというのにまるで隙を感じん。どちらにせよ時間稼ぎぐらいはせんとな。
I didn’t make it in time. My assistance may have extended the ordeal, but I doubt it would have changed the outcome. Even with its back to me, I can’t detect any openings. Whether I can defeat it or not. My job is to slow them down.
I didn’t make it in time.
期待された時間内に何かを行うことができなかったことを示しています。「make it」という表現は、「間に合う」や「成功する」という意味で使われることが多いです。
ここでは、何らかの目標や期限に間に合わなかったという残念な状況を表しています。この表現は、期待や目標に対する失敗の感覚を伝えています。
My assistance may have extended the ordeal, but I doubt it would have changed the outcome.
「my assistance」とは、話者が提供する助けや支援を指しています。
「may have extended the ordeal」という部分は、その支援が撤退せずに試練を続ける可能性があることを示していますが、
「I doubt it would have changed the outcome」という部分で、最終的な結果には影響を与えなかっただろうと話者が疑っていることを明確にしています。
ここでは、努力が結果に大きな違いをもたらすことに懐疑的であるという感情が表現されています。
Even with its back to me, I can’t detect any openings.
相手の背中が自分に向いている状況であっても、有利な点や隙を見つけることができないと述べています。「its back to me」という表現は、対象が話者から背を向けている位置にあることを示し、
「I can’t detect any openings」という部分は、話者がその状況を利用して有利に働く機会を見つけ出すことができないという無力感や困難を表しています。
この表現は、対峙している相手や障害が非常に手強いこと、または解決策が見えないほど複雑であることを示唆しています。
Whether I can defeat it or not.
話者が対象を打ち負かすことができるかどうか不確実であることを示していますが、それが話者の行動や決意に影響を与えないことを暗示しています。
この断片的な文は、話者の内なる思考や葛藤、そして勝利に対する不確かさを表していますが、同時に、勝敗にかかわらず役割を全うしようとする決意も示しています。
My job is to slow them down.
話者が自身の役割を、対象や敵を打ち負かすことではなく、その進行を遅らせることにあると明言しています。
この表現は、全体の戦略や目的の中で話者が担っている特定の任務や役割を強調し、それがどのように重要であるかを示しています。
勝利が直接の目標ではなく、時間を稼ぎ、他の戦略を可能にするための行動が重視されていることを表しています。
ねえ、デンケン。これってダンジョン攻略に必要なことなの?今フリーレンが、説明はいい。必要なことなの?そうだ。
So tell me, Denken. If we want to conquer the labyrinth, is beating her a must. Well, first Frieren is currently…… Spare me the details. Is this necessary or not? It is
この会話は、迷宮を征服するという目的に向けた戦略や行動計画についての議論を示しています。
So tell me, Denken. If we want to conquer the labyrinth, is beating her a must.
話者が「Denken」に、迷宮を征服するためには「彼女」を打ち負かすことが絶対に必要かどうかを問いかけています。
ここでの「is beating her a must」は、特定の行動が目標達成のために必須かどうかを尋ねる形式で、強い必要性や義務を示唆しています。
Well, first Frieren is currently…… Spare me the details.
Denkenが「Frieren」の現状について説明し始めますが、話者は「Spare me the details.」と中断させています。
この「Spare me the details.」は、詳細な説明や情報を省略するよう要求する表現で、話者が大局的な回答にのみ興味があることを示しています。
話者は、具体的な状況や細かい情報よりも、目的達成に必要な行動が何であるかの確認を優先しているのです。
Is this necessary or not? It is
再び話者がその行動が目標達成にとって必要かどうかを直接的に尋ね、Denkenが「It is」と単純に肯定しています。
このやり取りは、特定の行動の重要性が確認され、目標達成のためには避けられないステップであることが強調されています。
私の得意魔法はこれ。だいたいなんでも切る魔法、レイルザイデン。私が切れると思ったものはなんでも切れるし、切れないと思ったものはまったく切れない。
My specialty is well suited for this. It’s a spell that cuts through almost anything. Reelseiden. If I think I can cut something I can slice and dice it all day. If I don’t think I can, it’s impenetrable.
My specialty is well suited for this.
話者が自分の得意分野や特技が現在の状況や課題に非常に適していると考えていることを示しています。「specialty」という単語は、特定の分野や活動における話者の専門性や特別な技能を指し、
「well suited for this」という表現は、その技能が現在の状況にぴったり合っている、または非常に有効であることを意味します。
この表現からは、話者が自信を持っており、自分の能力を活かせる絶好の機会であると感じていることが伝わります。
It’s a spell that cuts through almost anything. Reelseiden.
話者がその特技がほとんど何でも切り裂くことができる魔法であると説明しています。
「cuts through almost anything」という表現は、この魔法の効力が非常に強力であることを示し、「Reelseiden」という単語は、その魔法の名前を指しています。
この部分は、話者の能力が非常に特殊であり、多くの障害物に対して効果的であることを強調しています。
If I think I can cut something I can slice and dice it all day. If I don’t think I can, it’s impenetrable.
話者が物事を切り裂く能力が自分の信念や決意に依存していることを示しています。
「If I think I can cut something」という条件節は、話者が何かを切ることが可能だと信じている場合に限り、その能力を存分に発揮できることを意味し、
「I can slice and dice it all day」という部分は、その信念がある限りは何度でも繰り返し切り裂くことができるという自信を表しています。
一方で、「If I don’t think I can, it’s impenetrable」という部分は、自分が切ることができないと信じている対象に対しては、どんなに努力しても切り裂くことができないという限界を認めています。
この表現は、話者の能力が単に物理的な力によるものではなく、心理的な信念や意志の強さに大きく左右されることを示しています。
「cut and dice」は英語で料理の文脈でよく使われるフレーズです。特に、「cut」は一般的に物を切る行為を指し、「dice」は食材を小さい立方体に切る特定の方法を意味します。
このフレーズは、何かを細かく切り分けることの必要性や、その行為の徹底性を強調する際に用いられます。
勝敗はすでにわかっている。恐らく戦いにすらならない。
I already know who will win, and it will be a far cry from a real fight.
この表現は、話者が勝者が誰になるかすでに予測しており、その勝負が本物の戦いとは大きく異なることを示唆しています。
I already know who will win
話者が勝つ人物について既に確信を持っていることを表しています。この部分は、話者が持つ情報や洞察に基づく自信を示しており、勝負の結果が予測可能であることを暗示しています。
and it will be a far cry from a real fight
予想される勝負が「戦いと呼べるもの」から大きくかけ離れていると話者が考えていることを表しています。
「a far cry from」は、あるものが別のものとは大きく異なる、または期待や基準からかなり離れていることを示す表現です。
ここでの「a real fight」は、真剣勝負や本気の対決を意味し、ここでは戦いにもならず、一方的に何もできずに敗北してしまうことを示唆しています。
まとめ
英語吹き替え版のセリフ、日本語版と比べてちょっと違ったニュアンスが加わってることに気づいたでしょうか?
日本語だとあんまり細かく言わないことも、英語ではしっかりと伝えなきゃいけない時があるんです。
でもね、英語ネイティブの人たちのようにそういう表現がパッと出てくるわけじゃないかも。英語を学んでる人には、これが結構新鮮な発見だったりするんです。
日々の生活でメディアに触れることで、自分の英語の表現力をぐんと広げられます。一緒に英語の感覚、掴んでいきましょう。
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