こんにちは、ほわんです。
英語吹替版のアニメ「葬送のフリーレン 第25話 致命的な隙」を一緒に覗いてみましょう。
気になるフレーズをいくつかチョイスして、英語だったらどう表現されるか、みんな気になるところですよね。
日本語って、話の背景や人と人との関係性から、言葉のニュアンスを読み取ることが多いんです。だから、英語に訳す時には、文脈で察してる部分をどう明確にするかがポイントになるんですよ。
英語はストレートな言い方が基本で、伝えたいことをクリアにするためのシンプルでわかりやすい表現がよく使われます。この辺りを踏まえて、どんな英語表現が使用されているのか見ていきましょう。
目標
日本語と英語のセリフの違いを理解して、直訳を超えた自然な英語表現を身につけよう。
構成
- オリジナルの日本語版のセリフ
- 英語の吹き替え版のセリフ
- 英語吹き替え版のセリフ表現の解説
葬送のフリーレン 第25話 致命的な隙
Frieren: Beyond Journey’s End E25 – A Fatal Vulnerability
フレーズピックアップ
前回の先遣隊は兄貴の部隊を除いてほとんどが壊滅した。最深部目前のちょうどこの場所でだ。
Aside from my brother’s unit, most of the advanced party died, many in this exact spot. They died with victory in sights just before they reached the bottom.
この英語の表現は深い意味合いを含んでおり、文法的な構成を通じてその感情や状況の深さが強調されています。戦闘や困難な任務を想起させる表現であり、兄弟の部隊を除き、先遣隊のほとんどが命を落としたという悲痛な事実を伝えています。
Aside from my brother’s unit
「兄弟の部隊を除いて」という意味で、特定のグループだけが何らかの運命を免れたことを示しています。ここでは、生き残ったのは兄弟の部隊だけであり、それ以外の先遣隊はほとんどが死亡したということを強調しています。
most of the advanced party died, many in this exact spot
「先遣隊のほとんどが死亡した、多くはこの正確な場所で」という事実を伝えています。ここでの「most」は先遣隊の大部分が、
そして「many in this exact spot」はその中の多くが特定の場所で命を落としたことを強調し、その場所の特定性が事態の重大さを増しています。
They died with victory in sights just before they reached the bottom.
「彼らは勝利を目前にして、底に到達する直前に死亡した」という状況を表しています。この表現は、目的に非常に近づいたにもかかわらず、
最終的にはそれを達成する前に命を落としたという悲劇を浮かび上がらせます。
特に「with victory in sights」は、目の前に勝利があったにも関わらず、という意味で、彼らの努力が虚しく終わったことの哀れみを深めています。
全体として、この表現は戦闘や重大な任務における犠牲、特に目的をほぼ達成したにも関わらず失われた命の悲痛さを伝えるものです。
文法的な構成を通じて、特定の部隊の生存、多くの命の特定の場所での喪失、そして勝利を目の前にしての死という、3つの異なる側面を強調しています。
なるほどな。
valuable information.
「valuable information」という表現は、単純ながらも深い意味合いを持っています。「なるほどな」ということですが、「valuable」は「貴重な、価値のある」という意味で、「information」は「情報」という意味です。この組み合わせは、「価値のある情報」と直訳できますが、その背後にあるニュアンスはさらに広がっています。
valuable
単に金銭的な価値を越えた、重要性や有用性が含まれています。何かが「valuable」であるとき、それは持つ人にとって利益をもたらしたり、重要な役割を果たしたりすることを意味します。
したがって、「valuable information」は、受け取った人が利益を得る可能性のある、または状況を改善するために使用できる情報を指します。
information
という言葉は非常に広範な概念を指しており、データ、知識、ニュース、指示など、多様な形で提供されることがあります。
この表現において、「information」が「valuable」と組み合わされることで、提供された情報が一般的なものではなく、
特定の状況やニーズに非常に適しているか、または重要な影響を及ぼす可能性があるという意味が強調されます。
文法的にはこの表現は非常にシンプルですが、そのシンプルさの中に、情報の重要性やその情報を受け取る人への影響の大きさを示唆しています。
「valuable」の使用は、その情報の品質や重要性を強調し、聞き手や読み手にその情報を注意深く扱うよう促します。
総じて、「valuable information」という表現は、受け取る側にとって有益で重要な情報を指し、その情報が持つ可能性や影響の大きさを強調する言葉として使われます。
複製体は心の働きを精密に模倣しているんですよね。なら、行動パターンによる弱点は本人と同じなんですよね。おそらくは、それならやっぱり何とかなるかもしれません。
Excuse me. The replicas mimic the functions of the originals mind very closely. Yes? That means the flesh and blood’s vulnerabilities should show up in their double. I would think so. If that much is true, we may have a real chance.
この英語の表現には、注意深い計画や推理に関する深い意味合いが込められています。この一連の文は、対話形式で進み、複製体(レプリカ)とオリジナルの関係、そしてそれがもたらす可能性について論じています。
Excuse me.
会話を始める際の礼儀正しいフレーズであり、聞き手の注意を引き、重要な点を話し始める準備を示しています。この導入は、続く説明や議論に聞き手の集中を促します。
The replicas mimic the functions of the originals mind very closely
レプリカがオリジナルの心の機能を非常に密接に模倣していることを述べています。ここでの「mimic」は模倣の度合いが高いことを示し、
「very closely」はその模倣の精度を強調しています。この表現は、レプリカとオリジナルの間の高い類似性に注意を向けさせます。
Yes? That means the flesh and blood’s vulnerabilities should show up in their double.
話し手は聞き手に確認を求めつつ、重要な推論を提示しています。ここでの「flesh and blood’s vulnerabilities」は、オリジナルの生身の弱点を指し、「show up in their double」という表現は、
それらの弱点がレプリカにも現れるべきだという期待を示しています。この推論は、レプリカがオリジナルの非常に忠実な模倣であるため、
オリジナルの弱点をレプリカで見つけることができるかもしれないという希望を表しています。
ここでの「double」は、オリジナルの複製品や代理品、特に見た目や機能がオリジナルと非常に似ているものを指して使用されています。
I would think so.
話し手が前述の推論に同意していることを示し、
If that much is true, we may have a real chance.
もしレプリカがオリジナルの弱点を共有しているなら、何か行動を起こす「本当の機会」があるかもしれないという可能性に言及しています。
この「real chance」というフレーズは、成功への希望や機会を強調し、レプリカとオリジナルの類似点を戦略的に利用することの価値を示しています。
「that much」は、話題になっている特定の事柄の度合いや範囲を指す表現です。直訳すると「その程度」という意味になりますが、文脈によっては「そこまで」「それほど」といった意味で使われることもあります。
全体として、この表現はレプリカとオリジナルの関係に焦点を当て、その類似性がもたらす可能性の探求を通じて、戦略的思考や計画の重要性を強調しています。
また、会話形式で進むことで、推論のプロセスと共に、聞き手との共感や同意を求める対話的な側面も示しています。
その弱点って何なの。
and just what flaw are you thinking of?
相手が考えている特定の欠点や問題点について尋ねる際に使われます。この文は、疑問を投げかけると同時に、相手の考えや意見に対する注目や関心を示すものです。
and
この質問が前の会話や文脈に続いていることを示しています。何かしらの話題や議論が既に進行中であることを前提とし、その流れの中で新たにこの質問が投げかけられています。
just
ここで強調の役割を果たしており、「正に」「まさに」と訳されることがありますが、この文脈では、「一体全体」「どういう」というニュアンスで使われています。
相手に対する若干の驚きや疑問の強調を表しており、話し手が相手の考える「欠点」について具体的に知りたいという意欲を示しています。
what flaw
「どのような欠点」という問いを立てています。「flaw」には欠点や不備、問題点という意味があり、この部分は話し手が相手にどの特定の欠点に言及しているのかを知りたいと考えていることを示しています。
are you thinking of?
相手が現在考えていること、または心に留めている事柄について尋ねる一般的な表現です。この文脈では、相手が考慮している、もしくは問題視している特定の「flaw」を特定したいという意図を表しています。
総合すると、「and just what flaw are you thinking of?」という表現は、会話の流れの中で、相手が何を問題と考えているのか、またはどのような欠点を指摘しているのかを具体的に尋ねる際に使用されます。
この質問は、話し手の関心と、相手の考えや見解を深く掘り下げたいという願望を示しています。
また、このような表現は、会話や議論において、深い理解や解決への道を探るための手段として用いられることがあります。
確かにこれはフリーレンの致命的な隙だ。なぜ戦っているときに気がつかなかったんだ。いや、手練れという先入観があったからこそ気付けなかった。魔法を使う瞬間に、ほんの一瞬だけ魔力探知が途切れている。
I didn’t think it existed. This is Frieren’s fatal vulnerability. How did I let this slip past me when we battled before? My preconceptions about how an experienced mage should be blinded me to the truth. Every time that she casts a spell her mana detection is interrupted for a fraction of a second.
この英語の表現には、驚き、自省、そして新たに発見された弱点に対する洞察が含まれています。発見された弱点に対する話者の内省的な反応と、その弱点の具体的な内容を明らかにします。
I didn’t think it existed.
話者がFrierenの弱点の存在に気づいていなかったことを示します。この表現は、予想外の発見に対する驚きや、何かを見落としていたことへの認識を表しています。
This is Frieren’s fatal vulnerability.
話者がFrierenにとって致命的な弱点を発見したことを宣言しています。「fatal vulnerability」というフレーズは、この弱点が非常に重大で、Frierenにとって大きな影響を持つ可能性があることを示唆しています。
How did I let this slip past me when we battled before?
話者が過去の戦いでこの弱点を見逃したことについて自問しています。この表現は、話者の自己批判や、重要な情報を見落としたことに対する驚きを示しています。
「let this slip」は、何かを「見逃す」、「うっかりする」、「手から滑り落ちる」ような意味を持っています。
ここでの「let」は「許す」、「させる」という動詞で、何かを意図的にまたは偶発的に起こらせるアクションを示します。
「slip」は「滑る」、「すり抜ける」という動詞で、ここでは比喩的に何かを見逃したり、忘れたり、見落としたりする状況を指しています。
My preconceptions about how an experienced mage should be blinded me to the truth.
話者が経験豊富な魔法使いに対する先入観が、真実を見ることを妨げていたことを認めています。ここでは、先入観や偏見が知識や判断を曇らせることがあるという、
より広い洞察が示されています。この文では、「should be」は話者の経験豊かな魔法使いに対する先入観や期待を示しています。
Every time that she casts a spell her mana detection is interrupted for a fraction of a second.
Frierenの弱点が具体的にどのようなものかを説明しています。魔法を発動するたびに、彼女のマナ検出能力が一瞬中断されるという点が、彼女の弱点として指摘されています。
この「fraction of a second」は、非常に短い時間であることを示しており、この短い瞬間が戦略的に重要であることを暗示しています。
全体として、この一連の表現は、予期せぬ発見に対する反応、自己の見落としや先入観に対する内省、そして敵の弱点に関する新たな洞察を通じて、話者の成長や変化を示唆しています。
また、物語や戦略的な計画において重要な転換点を示す場面で用いられる可能性があります。
それって見習い魔法使いがよくするミスじゃ、昔から苦手なんだよね。自覚があるのなら、何で言ってくれなかったんですか。だって、恥ずかしいし。そんなことを言っている場合ですか。
But isn’t that a common mistake made by apprentice mages? I have never been very good about it. If you were aware of this, why didn’t you bother mentioning it? It’s mortifying to say the least. This is not the time to be embarrassed.
この英語の表現は、過ち、自己認識、そしてそれに対する対応の必要性に関連する深い意味合いを含んでいます。話者と聞き手の間の、見落とされがちながらも重要な話題についての対話を示しています。
But isn’t that a common mistake made by apprentice mages?
話者がある過ちが見習い魔法使いによってよく犯されるものであることを指摘しています。ここでの「But」は、前述の情報や意見に対する反論や異なる観点を導入しています。
「isn’t that a common mistake」は、話者がその過ちが一般的であることを示唆しており、聞き手にその事実を認識させようとしています。
I have never been very good about it.
話者自身がその一般的な過ちを犯しやすいこと、またはそれを改善するのが得意ではないことを認めています。これは、話者の謙虚さや自己認識の深さを示すものです。
過去から現在にかけての状態や能力に関する個人の評価を示しています。この文は、現在完了形を用いており、話者の経験や能力についての一般的な声明を伝えています。
If you were aware of this, why didn’t you bother mentioning it?
話者が聞き手がこの問題を知っていたにもかかわらず、なぜそれを話題にしなかったのかを疑問視しています。
この表現は、見逃された機会やコミュニケーションの欠如に対する不満や疑問を表しています。
botherは動詞で、「わざわざする」という意味。この文脈では、ある行動を取る価値を見出さなかった、またはその行動をする労力を惜しんだことを示唆しています。
It’s mortifying to say the least.
話者がこの状況を非常に恥ずかしいと感じていることを明らかにしています。
「mortifying」は深い恥や屈辱を意味し、話者が感じている感情の強さを強調しています。
「to say the least」は、英語の成句で、話されていることの重要性や強度を控えめに表現する時に使われます。文字通りに訳すと「少なくとも言うならば」となりますが、
この表現は実際には「実際はもっと重大(または悪い、良いなど)であるが、最小限の表現としてこれを述べる」という意味合いで用いられます。
つまり、事態が述べられているよりも実際にはもっと極端、深刻、または重要であることを暗示するのに使われます。
This is not the time to be embarrassed.
現在の状況が恥を感じる時ではなく、むしろ行動や改善に集中すべき時であることを示しています。これは、恥や不快感を乗り越え、問題に対処することの重要性を強調しています。
全体として、この表現は一般的な過ちの認識、個人の弱点の認識、そしてそれに対する適切な対応の必要性についての対話を描いています。
それは、自己改善の過程での認識とコミュニケーションの価値を浮き彫りにするとともに、困難な状況における前向きな態度の重要性を強調しています。
まとめ
英語吹き替え版のセリフ、日本語版と比べてちょっと違ったニュアンスが加わってることに気づいたでしょうか?
日本語だとあんまり細かく言わないことも、英語ではしっかりと伝えなきゃいけない時があるんです。
でもね、英語ネイティブの人たちのようにそういう表現がパッと出てくるわけじゃないかも。英語を学んでる人には、これが結構新鮮な発見だったりするんです。
日々の生活でメディアに触れることで、自分の英語の表現力をぐんと広げられます。一緒に英語の感覚、掴んでいきましょう。
コメント