こんにちは、ほわんです。
英語吹替版のアニメ「葬送のフリーレン 第28話 また会ったときに恥ずかしいからね」を一緒に覗いてみましょう。
気になるフレーズをいくつかチョイスして、英語だったらどう表現されるか、みんな気になるところですよね。
日本語って、話の背景や人と人との関係性から、言葉のニュアンスを読み取ることが多いんです。だから、英語に訳す時には、文脈で察してる部分をどう明確にするかがポイントになるんですよ。
英語はストレートな言い方が基本で、伝えたいことをクリアにするためのシンプルでわかりやすい表現がよく使われます。この辺りを踏まえて、どんな英語表現が使用されているのか見ていきましょう。
目標
日本語と英語のセリフの違いを理解して、直訳を超えた自然な英語表現を身につけよう。
構成
- オリジナルの日本語版のセリフ
- 英語の吹き替え版のセリフ
- 英語吹き替え版のセリフ表現の解説
葬送のフリーレン 第28話 また会ったときに恥ずかしいからね
Frieren: Beyond Journey’s End E28 – It Would Be Embarrassing When We Met Again
フレーズピックアップ
試験会場に一度も来ないばかがどこにいる。
You really couldn’t be bothered to set foot on the testing grounds?
You really couldn’t be bothered
相手が何かをする意欲や興味が全くなかったこと、または非常に少なかったことを強調しています。「主語 + 助動詞 “could” + 動詞 “be” の過去形 + 過去分詞 “bothered”」という構造を取っています。
この構造は、能力や可能性を否定する形で使われており、ここでは「あなたは…することに対して全く努力しようとも思わなかった」という意味になります。そして、
to set foot on the testing grounds
で、特定の行動、この場合は「テストグラウンドに足を踏み入れる」ことを指しており、この行動を取ることへの無関心や怠慢を非難しています。
全体的に、相手に対する批判や不満、失望を表現する際に使われるフレーズです。また、疑問形を使っていることで、相手に直接問いただし、説明を求めるような強い調子が感じられます。
to不定詞が使われています。to不定詞は動詞の目的や意図を示すために使用され、この場合は「テストグラウンドに足を踏み入れる」という具体的な行動を指しています。
to不定詞が「bothered」に続くことで、何に対して努力を示さなかったのか、具体的な行為を表しています。
実にいい度胸だ。
You have tremendous nerve.
You have tremendous nerve.
は、相手の大胆さや厚かましさを強調しています。ここでの「have」は所有や特徴を示す動詞で、「tremendous」は非常に大きい、または極めて強いという意味の形容詞です。
nerve.
はこの文脈では「度胸」や「図太さ」といった意味で使われており、一般的には勇気や自信のある態度を指すことが多いですが、文脈によっては無礼さや不適切な行動の度を越えた大胆さを指摘する際にも用いられます。
一番の武闘派だ。
I know you are by far the most skilled in combat.
I know you are by far the most skilled in combat.
には、相手の戦闘能力や技術に対する強い認識と賞賛が含まれています。
I know
は主語「I」と動詞「know」による構造で、ここでは「わかっている」「認識している」という意味を持ちます。
you are by far the most skilled in combat
が目的節として続き、この部分が「知っている」内容になります。
by far the most skilled
は非常に強い比較の形式で、「遥かに最も熟練している」という意味になります。「by far」は他のどの候補よりも顕著に優れていることを示し、「the most skilled」は「最も熟練した」という意味で、
これらの組み合わせによって、相手が戦闘において他の誰よりも優れた技術を持っていることを強調しています。
in combat
は「戦闘において」という意味で、このフレーズによって、賞賛の対象が戦闘技術であることが具体的に示されています。
確かに今年は豊作だ。
It does seem we have a bumper crop.
It does seem we have a bumper crop.
は、豊作や豊富な収穫に対する確信と喜びを含んでいます。
it does seem
it + 助動詞 + 動詞の基本形 + 主語 + 動詞の基本形の構造が一種の強調を表す形で使われており、「確かにそう見える」「実際にそうであるようだ」という意味合いがあります。
この文構造は、何かを強調したり、話し手の確信を示したりする際によく使われます。
bumper crop
は直訳すると「特大の収穫」であり、農作物などが予想を大きく上回るほど豊富に実ったことを意味します。この表現は、通常、非常に成功したり、期待以上の結果が得られたりした状況に対して使われることが多いです。
ここまで来れたのはお前たちのおかげだ。
Who knows how far I would have made it without you and your protege.
Who knows
は、直訳すると「誰が知っているか」となりますが、この文脈では不確かなことや推測の余地がある事柄を示す修辞的な表現として使われています。
このフレーズは、話し手自身もその答えを知らない、または答えが非常に不確実であることを意味します。疑問文を用いた修辞的表現。
I would have made it
は、過去のある時点で実際には起こらなかったことや、実現しなかった可能性を示しています。
ここでは、「もしもあなたとあなたの弟子がいなかったら、私はどれだけ進めただろうか」という未実現の状況を想像しています。
without you and your protege
相手とその弟子がいなければ話し手が成功を収めることができなかったかもしれないという事実または可能性を示しています。これは、相手とその弟子への深い感謝や、彼らの支援や影響が非常に重要であったことを認めています。
わしの若いころは、甘いものなんて滅多に食べられなかった。
When I was a lad, I never got to indulge in sweet treats like these.
When I was a lad
過去の時点を示す時制: 「話し手が若かった頃、つまり過去の特定の時期を指しています。ここでの「was」は過去形であり、話し手の若い時期を振り返っています。
lad
は英語で若い男の子や若者、特に青少年や若い成人の男性を指す際に使用される非公式な言葉です。
主にイギリス英語でよく使われ、親しみを込めて若い男性を指す場合や、友達同士の会話で使用されることが多いです。
また、年上の人が年下の男性に対して使うこともあり、その際には愛情や親しみ、時には懐かしさを込めたニュアンスを持つことがあります。
I never got to indulge
経験の不足を表す表現: 「indulge」が「(欲望などに)ふける、(楽しみなどを)満喫する」という意味の動詞であり、「got to」が経験の機会や許可を示す表現です。
この場合、「never」が加わることで、話し手が過去においてそのような楽しみを一度も経験する機会がなかったことを強調しています。
like these
比較を示す表現: 話し手が現在触れている、または参照している甘いお菓子や贅沢品を指し、自分の子供時代と現在との間での比較を示しています。
これにより、過去には存在しなかった、または手に入らなかった楽しみが現在では利用可能であることを示唆しています。
どうせ金の使い道などない。
Oh, please. I have no better use for my money.
Oh, please.
始めに来る感嘆詞: 相手の提案や意見に対してやや皮肉を込めて応答していることを示します。このフレーズは、相手の言葉に対する軽い非難や、自分の立場を強調する意図があると解釈できます。
I have no better use for my money.
否定形式の表現: 「否定形「no」を用いることで、話し手が自分のお金を使う他の良い使い道がないと表現しています。
この表現は、話し手が自分のお金をどう使うかについて他に特に計画がない、またはそのお金を使うことにより価値を見出していることを示唆しています。
better use
比較級の使用: 比較級の形を取っていますが、この文脈では「より良い使い道」という意味で使われています。
しかし、「no better use」によって、実際にはそのようなより良い使い道が存在しない、あるいは話し手が考えていないことを強調しています。
わしには子も孫もおらん。
I wasn’t blessed with children or grandchildren.
wasn’t
過去形の否定: 「was not」の短縮形で、ここでは過去の状況や事実について述べています。この否定形は、話し手が過去に特定の経験をしていないことを明確にします。
blessed with
は、通常、何か良いことや幸運、恩恵を受けた状態を示すフレーズです。ここでは、「children or grandchildren」(子供や孫)という、多くの人にとって幸福や満足の源と見なされるものを得られなかったことを示しています。
この表現により、子供や孫を持つことがどれほど価値があるか、またそれを経験できなかったことの感慨深さが強調されます。
まとめ
英語吹き替え版のセリフ、日本語版と比べてちょっと違ったニュアンスが加わってることに気づいたでしょうか?
日本語だとあんまり細かく言わないことも、英語ではしっかりと伝えなきゃいけない時があるんです。
でもね、英語ネイティブの人たちのようにそういう表現がパッと出てくるわけじゃないかも。英語を学んでる人には、これが結構新鮮な発見だったりするんです。
日々の生活でメディアに触れることで、自分の英語の表現力をぐんと広げられます。一緒に英語の感覚、掴んでいきましょう。
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